ブロック塀の安全性を高めつつ工事費用を最小限に抑える方法

ブロック安全性

外構工事(エクステリア工事)を行う際、コンクリートブロックを活用して塀を設ける方はたくさんいます。

ブロック塀であれば、コンクリートを使用した塀よりも施工費を安く抑えることができるからです。

ただし、コンクリートブロックは一つ一つを職人の手によって積み上げて行くものです。そのため、きちんと施工しなければ、崩れたり倒壊したりしてしまう恐れがあります。

しかし、大半の職人はブロック積みに関する知識や技術を独学、または親方に教えてもらう程度です。そのため、ブロックの正しい積み方を知っている技術者は少ないです。その結果、倒壊しやすいブロック塀が施工され続けてしまいます。

そこでこのページでは、地震に強いブロック塀(ブロック4段以上)を設ける際に気をつけるべきことを紹介します。これを学ぶことで、ブロック塀の安全性を高めることができるのはもちろんのこと、施工コストを最小限に抑えることができます。

ただし、古いブロック塀の場合、地震で倒れてしまう危険性が大いにあります。

そのため、作り直さないとしても、プロの目で確認してもらうことをオススメいたします。見た目はきれいでも、中がボロボロになっていることがあり、地震による揺れで倒壊してしまうことがよくあるからです。

高さのあるブロック塀を設ける際の注意点

一般的なコンクリートブロックは一つの高さが約19cmしかないため、目隠しとして使用するには必要な数だけ積み上げる必要があります。

例えば、目隠しとして使用する場合、何段も積み上げるか数段施工した上にフェンスを設けなければいけません。

高く積み上げる場合、10段積み上げれば2mになります。

※目地を1cmとする
2mもの高さのブロック塀になると、正しい工法で施工されていなければ危険であることが理解できると思います。コンクリートブロックを積み木に例えれば、高くなるほど崩れやすくなることを予想できます。

そこで、中に鉄筋とモルタル(砂とセメンと、水を混ぜ合わせたもの)を入れてコンクリートブロック同士を一つの構造物として繋ぎ合わせます。要するに、骨組を作ります。

これにより、ブロック塀は外部からの圧力(寄りかかりや強風など)に強くなります。

ただし、頑丈に作りたいからといって、コンクリートブロック全てに鉄筋やモルタルを入れるわけではありません。

鉄筋の場合、ブロック塀の高さが1.6m以下のときは2段積むごとに横筋(よこきん:横に流す鉄筋)を、縦筋(たてきん:縦に入れる鉄筋)は80cm間隔で入れていきます。

一方、1.6m以上の高さの場合、横筋の間隔は同じではあるものの、縦筋のピッチ(間隔)は40cmと短くなります。また、土留め(土が崩れようとするのを抑えること)などを兼用する場合などでは高強度が求められるため、縦筋の間隔は20cmになることもあります。

モルタルの充填の仕方

次に、ブロックを繋ぎ合わせるためにモルタルを流し込む場合、積み上げる形状によって施工方法が異なります。

コンクリートブロックといえば、右の写真のような3つの穴が開いているものを想像される方が多いかと思います。このような形を「基本型」呼びます。

ただ、基本形だと横筋を流す(入れる)ことができないため、これに加え、「横型」と呼ばれるコンクリートブロックが存在します。横型であれば、配筋できるように頭がへこんでいるため、横筋を入れることができます。基本形と横型を交互に積み上げていくことで、縦筋と横筋が既定の場所に配筋できるようになります。

このとき、ブロックの穴全てにモルタルを流し込むのではありません。モルタルは鉄筋と合わさってはじめて強度が生まれるため、配筋してある場所のみにモルタルを充填(じゅうてん:詰めていくこと)していきます。

実は、多くの職人はこのことを知らないため、全部の穴にモルタルを詰めようとしてしまいます。

その結果、施工費用が大きくなります。そこで、必要最低限の場所のみにモルタルを充填することで、材料費と手間賃を削減できるため、工事費用を大幅に抑えることができます。

ただ、ブロック塀に高さがある場合や土留めなどにより強度が必要な場合に限り、配筋されていない穴へもモルタルを充填することがあります。

ただし、それは3段目程度だけにしておきましょう。4段目以降は、配筋してある場所のみにモルタルを充填します。上部にまでモルタルが入ってしまうと、地震が発生したときに大きく揺れて倒壊しやすくなってしまうからです。

また、下層部のみを重たくすることで、ダルマと一緒で倒れにくくする目的もあります。

また、ブロック積みの上にフェンスを設ける場合、積み上げる高さが3段以下でも全ての穴に充填しておいた方が無難です。強風にフェンスがあおられたとしても、重みで耐えることができるからです。

ただ、全ての穴にモルタルを入れるには材料費と職人の人件費が加算されます。これの金額を上乗せせずに同じ値段で施工することはできないため、しっかり話し合ったうえで工事費用を決めるようにしましょう。

もし、材料代や手間賃を取らずにモルタル充填の追加工事を引き受けてくれる場合、手抜き工事を行おうとしている可能性があります。きちんとお金を支払ってもらわなければ、赤字になってしまうからです。

ブロック積みを行う際は、工事を依頼する外構専門業者(エクステリア業者)に規模と予算に合わせて設計を見直してもらうように相談すると良いです。

なお、建築基準法では、コンクリートブロック塀の最大施工高さは2.2m以下と規定されています。この高さを超えて施工する場合、国土交通大臣が定める基準に従った構造計算によって、安全であることを確かめなければいけません。この場合も同じように、エクステリア専門業者に相談してみましょう。

このページで述べてきた通り、モルタルを充填する箇所の数で工事費用は変動します。工事の規模に合わせて、工事金額を安くできるかどうかを再検討してみることをお勧めします。

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