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家庭菜園やガーデニングに適した土の見分け方:良い土の条件

 

土は、植物の生育に必要な「栄養分」や「水分」を蓄えて供給してくれる、植栽の基盤となる場所です。土壌環境が整っていない土は、「保肥性(ほひせい:肥料の効力を保つ能力)」や「保湿力」がないため、作物は健康に生育しにくいです。

 

このことから分かるように、家庭菜園やガーデニングでは、「植物を植えれば育つ」というわけではありません。

 

しかし、多くの方はこのことを知らないため、庭の余っているスペースを利用して作物を栽培してしまいます。その結果、実や花をつけなかったり、枯れてしまったりしてしまうパターンは多いです。

 

ただ、大半の方は農業の知識があるわけではないため、土の良し悪しを見抜くことはできません。

 

そこでこのページでは、良い土の見分け方を紹介します。これを学ぶことで、あなたの家の畑や花壇の土質を見極めることができるようになります。

 

 良い土の見分け方
農業の知識が無い方でも、土の性質を手軽に調べる方法があります。それは、「土で丸い団子を握ってみる」ことです。

 

まず、土でおにぎりを作るように形を作っていきます。次に、指で軽く突きます。このとき、おにぎりが簡単に崩壊する土が良い土です。

 

もし、団子状に握ることができない場合、その土は「砂系」ある可能性が高いです。そのため、保肥性や保湿性などが悪く、植物に十分な栄養を供給できません。

 

また、土壌環境を整えるのが難しいです。そのため、あまりにも多く砂や砂利が混じっている場合、土の入れ替えを検討することをお勧めします。

 

一方、突ついても崩れずにへこむ場合、その土は「粘土質」です。粘土質の場合、通気性や水はけなどが悪いため、植物の根が病害虫に侵されやすくなってしまいます。

 

ただし、粘土質の土であれば、牛糞堆肥などを与えれば土壌環境を整えることができる可能性があります。土は有機物を与えることで土中にいる微生物の繁殖が活発になり、それらが土質を良好にしてくれます。

 

ただ、これだけでは分かりづらいため、良い土の条件をさらに詳しく説明します。

 

 良い土の条件
良い土であると判断するには、以下の4つの条件を満たしている必要があります。

 

 ・保肥性・保水性がある
 ・通気性がある
 ・酸性、あるいはアルカリ性に偏っていない
 ・清潔である

 

これらに全て該当する土であれば、植物は健康に育成することができます。ただ、概要だけでは分かりづらいため、一つずつ説明していきます。

 

・保肥性・保水性がある
冒頭で述べた通り、保肥性や保湿性の悪い土では植物が健康に育ちません。肥料や水は葉から吸収するのではなく、根から吸い上げるからです。

 

そのためには、土壌が団粒構造(だんりゅうこうぞう)になっている必要があります。団粒構造とは、土の粒子の構造が粒状になっていることを指します。

 

なぜ団粒構造が作物の生育に適しているかというと、空気や水を通しやすくする上に、粒の中の小さなすき間は水を保持する働きがあるからです。また、水分と共に栄養素も保持してくれるため、保肥性と保湿性の両方を適度に調整することができます。

 

これにより、空気と水がほどよく供給され、健康な根を張ることができるようになります。

 

 

ただ、植物の栽培を続けるうちに、その団粒構造は崩れてしまいます。その結果、水持ちや肥料の持続性が悪くなってしまいます。

 

例えば、「牛糞堆肥」は粒状の堆肥なので、土の中に混ぜ込むことで土の粒子を理想的な団粒構造に組み替えることができます。家庭菜園やガーデニングを定期的に行うのであれば、最低でも一年に一度、1uあたり10〜20kg程度の量を追加するようにしましょう。

 

・通気性がある
保肥性と保湿性と同じように、土壌が団粒構造になっている必要があります。団粒構造になっている土であれば、水やりで浸透した水分が染み込んだ後、通過した場所には新鮮な空気が入り込んでいきます。

 

 

つまり、適度に水はけが良い土は通気性が良い土ということです。

 

逆にいえば、「粘土質のように水持ちが良すぎる土は、通気性が悪い」ということになります。土に新鮮な空気が供給されないと、根が虚空障害を起こしてしまい、萎(しお)れたり枯れたりしてしまいます。

 

これを確かめる方法は、土を20cm程度掘り下げて、そこにバケツ一杯程度の水を撒き、染み込むかどうかを確認すると良いです。

 

ゆっくりと染み込む場合、通気性が良い土である可能性が高いです。

 

一方、水分がなかなか浸透しない場合、水はけが悪く通気性がよくありません。そこで、牛糞堆肥などを与えて、土壌環境を整えるようにしましょう。

 

・酸性、あるいはアルカリ性に偏っていない
日本は降雨が多いため、土が酸性になる傾向があります。酸性雨が原因と思われるかもしれませんが、雨はもともと酸性なので、土は酸性になりやすいです。

 

ただ、土が酸性に偏ってしまうと、土の粘土分を構成しているアルミニウムがイオン化して根を傷めます。また、リン酸と結びつきリン酸アルミニウムとなり、根がリン酸を吸収でき なくなることもあります。

 

そのため、酸性が強い土は、植物にとってよい状態とはいえません。

 

土壌酸度は「pH(ペーハー)」と呼ばれる値で表されます。pHが4〜6を「酸性土」と呼び、pHが8〜9を「アルカリ土」といいます。多くの野菜はpH5〜7程度の弱酸性の土を好むため、これ以上にならないように注意しましょう。

 

ただし、作物によっては酸性、あるいはアルカリ性に偏った土を好むものもあります。育成したい草木に合わせて、土を酸性またはアルカリ性に調整しましょう。

 

なお、園芸センターやインターネットで「pHを測定できる試験紙や機械」が販売されています。数百円で購入できるものもあるため、計測してみることをお勧めします。

 

・清潔
清潔な土とは、土中に石や金属片、あるいはガラスなどが入っていないことを意味します。

 

不要なゴミがたくさん混じっている土の場合、作物の根を傷付けたり、病原菌や害虫などが繁殖しやすくなったりして、作物に悪影響を及ぼします。また、あなた自身が作業中にケガをしてしまう可能性もあるため、異物や病害虫を含まない清潔な土が望ましいです。

 

多少の不純物であれば、手作業で取り除きましょう。

 

もし、ゴミが大量にある場合、入れ替えをした方が無難です。病害虫が大量に発生している可能性があるからです。

 

一般家庭の庭であれば、少額の費用で土を一新することができるため、外構専門業者(エクステリア業者)や造園屋さんに無料見積もりを依頼すると良いです。予算が合う場合に限り、工事を依頼すればよいのでお勧めです。

 

このページで述べてきた通り、植物が育つためには良質な土が必要不可欠です。家庭菜園やガーデニングを始める前に、まずは土壌環境を整えて、作物の生育環境を整えましょう。

 

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