コールドジョイントが発生したコンクリートは強度が低下する

強度の低下

 

外構工事(エクステリア工事)を行う際、コンクリートを使用した工事が人気になりつつあります。例えば、建物を囲う擁壁(コンクリートの壁)や駐車場、あるいはアプローチ(敷地の入り口から玄関までの路)などがあります。

コンクリートを用いる工事は、腕の良い職人さんの手できちんとした工程を行うことで、見栄えのある構造物を作り上げることができます。

一方、コンクリートの性質を理解しないまま工事を行っている職人さんが目立ちます。このような腕の悪い職人さんが行う工事は、手抜き工事に近いものがあります。

「職人技」と「専門知識」がなければ、良い工事を行うことは不可能です。どちらか一つでも欠けている職人さんが行う工事の最後には工事やり直しなどの悲劇が待っています。

また、技術力や専門知識がない職人さんが打ち放しコンクリート工事を行うと、見栄えが悪い上にすぐに壊れてしまいます。きちんと工事をしないと以下のような恐ろしい結末が待ち受けています。

打ち放しコンクリートから見える手抜き工事

建物の周りを囲む擁壁やコンクリートを敷き均した駐車場は、打ち放し(直後のむき出し状態のコンクリート)にする手法が人気です。

打ち放しの魅力は、コンクリートの冷たい質感を利用して建物の印象をクールにすることにあります。主に、シンプルモダンな建物に適している手法です。

打ち放しコンクリートの構造物は誰にでも作り上げることができます。

ただ、見栄えがある打ち放しコンクリートの構造物を作り上げるのは非常に難しい作業です。なぜなら、打ち放しコンクリートはタイルや塗物を行うような仕上げ作業が無いため、一発勝負だからです。

一発勝負の工事を行うには、「仕上がりをイメージする力」と「職人の技術力」が比例していなければいけません。

例えば、サッカーに当てはめれば分かりやすいです。個人的技術がいくら群を抜いていても、ゴール(仕上がり)を決めるためのチームワークを知らなければ試合を行うことができません。逆に、チームワークが整っていても個人的技術(職人の技術)が優れていなければゴールを決めることはできないでしょう。

なお、打ち放しコンクリートを作る際は、普段、目にする表面の仕上がりをイメージしながら工事を行います。そのため、決められた工程があります。腕の良い職人さんが組む型枠(コンクリートを流し込む型)であると、コンクリート一気に打ち込む(コンクリートを流し込む作業)ことができるため、仕上がりがとてもきれいです。

一方、腕の悪い職人さんが組んだ型枠は作りがしっかりしていないため、一気にコンクリートを流し込むことができません。

無理をしてコンクリートを一気に打ち込むと、型枠が膨らんだ、り最悪の場合は型枠がコンクリートの圧力に耐えることができないため、崩壊したりしてしまいます。また、型枠と同じ形にコンクリートも膨らんだまま硬化してしまいます。

そのようなことが起きないように、擁壁の大きさに応じて打ち込み回数を増やして、インターバル(型枠を休ませる)をとる必要があります。

型枠を休めるとコンクリートが硬化を始めるため、型枠への負荷が軽減されます。なお、設計によって打ち込み回数が決められている場合もあります。

ただ、打ち込み回数を増やすと「コールドジョイント」と呼ばれる現象が発生してしまいます。コールドジョイントを生じたとき、正しい処置を行わないとコンクリートの強度が著しく低下してしまいます。

ひび割れより恐ろしいコールドジョイント

打ち放しコンクリート構造物をよく見ると、右下の写真のような筋が入っている打ち放しコンクリートがあることに気づきます。前述の通り、打ち込み回数を増やすとコールドジョイントが発生してしまいます。

コールドジョイントが発生してしまう理由は、「コンクリートを流し込んだ後のインターバル」を空けすぎてしまうからです。一回目に流し込んだコンクリートが硬化を初めてしまい、二回目以降に流し込んだコンクリートと一体化しない(馴染まない)ことで発生するのです。

固まりかけたコンクリートの上に、まだ柔らかいコンクリートを流し込むと、その間が表面に現れてしまいます。これが、コールドジョイントです。

そこで、バイブレーターや長い棒などで固まりかけたコンクリートと柔らかいコンクリートを良く馴染ませる必要があります。馴染ませることでコンクリートは一体化して、本来の強度を生み出すことができます。

ただ、コールドジョイントの線は残ってしまうので、見栄えは悪くなってしまいます。

例えば、コールドジョイントを粘土で表現するとわかりやすいです。粘土をくっつけるだけでは一体化ませんが、よくこねることで一体化します。コンクリートも同じでジョイント部を念入りに刺激して馴染ませることが大切です。

一体化していないコールドジョイント部に外部から力が加わったとき、完全に馴染んでいないため、ジョイント部の隙間から水が染み込んで来たり建物が崩壊したりしてしまいます。

つまり、コールドジョイントの発生時に適切な処置を取らないということは、「ヒビ割れを放置しているのと同じ」ということです。

一方、先に述べた一気に打ち打ち込むことが可能なコンクリートは、打ち込み回数が一回しかないのでコールドジョイントが発生することはありません。腕の良い職人が行う外構工事の擁壁工事なら、一気に打ち込みを行うのできれいな仕上がりを期待することができます。

また、擁壁の高さにもよりますが、外構工事程度の擁壁であれば打ち込み回数がどんなに多くても3回程度で済みます。外構工事の擁壁工事でコールドジョイントを出す職人さんはとても腕が悪いです。

なお、2m以上の高さの擁壁を設ける際は、職人さんに「コールドジョイントが出ないようお願いします」と伝えてください。これが合図になり、一気に打ち込みができる場合は教えてくれます。

あるいは、打ち込み回数が2回以上ある場合でも、あなたのことを「工事に関して詳しい人」だと思うのでコールドジョイントが出ないきれいな工事を心がけるはずです。

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